筋肉は筋線維と呼ばれる細胞が束になり形成されていて、発揮するパワーは小さいものの持久力に優れる「遅筋」と、発揮するパワーが大きいが持久力の低い「速筋」という2種類の筋肉に分けられます。そしてこの遅筋と速筋ですが、遅筋は赤筋、速筋は白筋と呼ばれることがあります。 実際には2種類に分けられるものの、完全に赤筋だけでできている筋肉、白筋だけでできている筋肉はなく、それぞれの筋肉のなかで混在しています。この両者の繊維数の割合は遺伝的にある程度決まっていて、白筋が多い人は持久力に優れ、速筋の多い人は瞬発力に優れています。 赤筋と白筋の繊維の割合を変えることはできませんが、極端にどちらかが0であるなどということはなく、あくまでも効果が現れやすいか現れにくいかに多少影響を及ぼすくらいと言われています。また、誰でもトレーニングによって赤筋、白筋どちらも発達させることが可能です。遅筋である赤筋を発達させたいのなら、軽い負荷で回数を多く行うトレーニングや持久走などが適していて、速筋である白筋を発達させたいのなら、重い負荷をかけて回数を少なく行う筋トレが適しています。